アンビック、エンドポイントデバイスのインテリジェンスを実現する超低消費電力プロセッサのポートフォリオを拡張

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2022年3月15日

電力に制約のあるIoTエンドポイントデバイス向けSoCのApollo4ファミリーに新たにApollo 4 PlusとApollo4 Blue Plusを追加、グラフィックス性能およびメモリ容量を向上し、セキュリティも強化

ハイライト

  • 拡張されたApollo4ファミリーには、グラフィック性能の向上による鮮やかなディスプレイユーザーインタフェース(UI)や、強固なセキュリティを実現するSecureSPOT®など、複数の新機能を追加。
  • Apollo4 PlusとApollo4 Blue PlusはBluetooth® Low Energy 5.1無線に対応しており、最大2MBのMRAMと2.75MBのSRAMを搭載、複雑なアルゴリズムやニューラルネットワークを処理できる計算能力とストレージを備え、鮮やかでクリア、かつ滑らかなグラフィックスを表示します。
  • TurboSPOT®による最大192 MHzのクロック周波数を実現しながら、サブスレッショルド電流で動作することでシステム全体の消費電力を大幅に削減。

バッテリー駆動のIoTエンドポイントデバイス向けに超低消費電力の半導体プラットフォームおよびソリューションを提供する、業界リーダーのアンビック(Ambiq®、本社: 米テキサス州オースティン)は、Apollo4 SoCポートフォリオの拡張を発表しました。今回発表したApollo4 PlusとApollo4 Blue Plusは、Bluetooth Low Energy接続が可能で、強化されたグラフィックスディスプレイ機能を備え、より強固になったセキュリティ機能によって、電力制約のあるIoTエンドポイントデバイスを、電力効率を損なうことなく効果的に保護します。

スマートウォッチ、スマートバンド、スマートグラスなどのウェアラブル市場は、今後5年間で合計3,500億ドル以上の売上を達成すると予想されます*¹。医療、健康、フィットネス分野においてウェアラブルは不可欠なものになっており、ユーザーエクスペリエンス、安全性、セキュリティが、購入決定を大きく左右する要素となっています。

Apollo4 Plusは、アンビック独自のSPOT®(Subthreshold Power-Optimized Technology)プラットフォームをベースに構築された、第4世代のシステムプロセッサソリューションです。デバイス全体のシステム消費電力を低減し、バッテリー寿命を延ばしながら、各種の新機能を実現しています。メガバイト単位のMRAMとSRAM、超低消費電力のプロセッサ、堅固なソフトウェアスタック、およびTurboSPOTによる最大192 MHzの動作周波数を特徴とする、Apollo4ファミリーの最新のSoCは、データ取り込み、前処理、推論、動作など、多数のAI対応処理を可能にします。超低消費電力かつエンドツーエンドのオーディオサブシステムを搭載したApollo4は、正確な音声認識に必要な複雑な計算アルゴリズムと、音声通話に求められるハイファイ音声機能を実行できるよう設計されています。強力な内蔵GPUとディスプレイコントローラーに、高速かつ効率的なメモリアクセスが追加されており、メーカーは、鮮やかな色彩と高解像度の滑らかなグラフィックスを特長とする、大型で鮮やかなディスプレイユーザーインタフェースによって、自社製品の差別化を図ることができます。またアンビックのSecure by Design™機能により、OEMはエンドツーエンドのセキュリティを確保する各種ツールを利用して、最初のSecureSPOT導入の時点から製品のセキュリティを強化することができます。

アンビックのアーキテクチャおよびプロダクトプランニング担当VP、Dan Cermakは、次のように述べています。「IoTの未来は、24時間年中無休で常時接続される、モノのインテリジェンスにかかっています。当社のApollo4 SoCファミリーに追加された最新の製品と機能は、バッテリー駆動のデバイスが電力の制約によって性能を妥協する必要がないことを実証しています」

Apollo4ファミリーの最新製品は、グラフィックスディスプレイと音声機能が大幅に向上しており、バッテリー駆動のエンドポイントデバイス向けのアプリケーションプロセッサおよびコプロセッサとして機能します。Apollo4 Plusは、スマートウォッチやスマートバンド、民生用医療機器、モーション/トラッキングユニット、21世紀のスマートホーム向け製品として、すでに量産を開始しています。
詳しい製品情報については、www.ambiq.comをご覧ください。

*1https://report.counterpointresearch.com/posts/report_view/iot/2747

アンビックについて
アンビックは2010年の創立以来、バッテリー駆動のIoTエンドポイントデバイス向けに最もエネルギー効率の高い半導体ソリューションを開発することで、インテリジェンスをあらゆる場所に配置するという唯一のミッションを掲げています。アンビックは、世界中の大手メーカーが、バッテリーで数日、数ヶ月、時には数年にわたって動作し、さらにはエネルギーを取り入れることでバッテリーを完全になくすことができる製品の開発を支援してきました。アンビックが特許を取得したSPOT®(Subthreshold Power Optimized Technology)プラットフォームは、これまでにないエネルギーレベルで計算能力の大幅な向上を可能にし、IoTエンドポイントデバイスに革命をもたらしました。私たちの目標は、アンビックの高度な超低消費電力マイクロコントローラ(MCU)およびシステムオンチップ(SoC)ソリューションを使用して、モバイルおよびポータブルデバイスにおいて、これまでにない場所に人工知能(AI)をもたらすことです。2020年末までに1億台以上の出荷を目指し、近い将来、1,000億台のIoTエンドポイントデバイスを実現するために、注力しています。詳細については、こちら(www.ambiq.com)をご参照ください。

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Charlene Wan, VP of Branding, Marketing and Investor Relations, Ambiq
cwan@ambiq.com

ミアキス・アソシエイツ 本田
mayumi.honda@ambiq.com


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